二期会通信 vol.288 表紙に作品を提供

二期会通信 vol.288(2011年12月1日号) 表紙を柿沼の作品が飾りました。

二期会通信:2000人以上の声楽家が所属する日本最大規模のオペラ団体東京二期会の
歌手会員を始め、愛好会会員さまや楽器店、教育関係の施設にて配布される会報誌。

 

表紙は、毎回、「オペラ」をテーマに幅広いジャンルのクリエーターに作品を掲載しています。

 
 
表紙作品:「劇」
書家 柿沼康二
 

絵画、音楽、オペラ、映画、スポーツ…どんな世界においても、人には真似のできない卓越した技や芸を持ち、その道一筋に己の向上と追及のみに全身全霊をかけている人はアーティストといえよう。しかし、書の世界ではどうか?“アーティスト”というイメージがどうしても湧かないのだ。見渡すところ書家や書道家と名乗る人は、学校や書塾、カルチャーセンターなどで書道を教え、指導者として生計を立てることに甘んじている人が大変多い。

己の作品で生きる、それがアーティストではないかと私は思う。「アーティストとティーチャーとは全く違う」そう一念発起して教職を辞し、私はアーティストの書家としての道を選んだ。あれからはや十年以上の時が流れ、悩んだりのた打ち回ったりしながら手に入れた自分なりの答え。「一生ぶれ続ける」。アートは安定を嫌い、そして不安定とアートは仲良しだから。

「劇」、きつく、はげしい様。それはジャンルを問わず日々自らを創造し、そして自己と戦い続けるアーティストの無言の情熱。

新刊「岡本太郎vs 柿沼康二 TRANCE-MISSION」(二玄社)

作品集「柿沼康二 書」(東洋経済新報社)

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